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技術音痴の典型判決

越後製菓が佐藤食品工業を特許権侵害で訴えた事案は、予想どおり侵害でないとの判決がなされた。その趣旨は、佐藤食品の切り餅は上面に切り込みががあり、作用および効果が異なり技術的範囲に属しないというもの。ばかもやみややすみいえ、というもの。真似をするものは、そっくりまねをすることはしない。まさに、一番になる必要はないことを如実に示している。真似して、少し変えれば、裁判所が、侵害しないとのお墨付きをくれる、まさにすばらしい国。これでは、一番になることが、馬鹿をみる。二番でいい。
一般的に切り込みを入れれば、いわゆる切り欠き効果によりその箇所が弱くなり、その箇所から破壊されることは技術常識ではあるが、それを切餅の側面に適用して餅をきれいに焼くという発想は、とてもすばらいし。この着想の素晴らしさについての感動なく、単に表面的に判断したような判決では一般の共感を得られない。世にいう、大岡裁きとはほどとおい判決である。司法試験に没頭して世間を知らずしてなった裁判官の欠点か。
近時、日本のマダガスカル化現象という言葉が流行しているが、特許庁と裁判所が一体となってマダガスカル化を推進している。
このままでは、日本から、産業が外国に逃げ出すのではなかろうか。特許出願件数の激減がそれを証明している。某民放のこの事件を取りあげた番組では、日本の特許出願は50万件を超え、世界一といっていたが、とんでもない話である。今年の特許出願件数は27万件台にとどまり、30万件にも届かないであろう。
まあ、特許庁は、また一般財源にもどれば、自分らの身の安泰は保障され、裁判官は国家公務員であるから、裁判がなくなっても生活に困ることはない。まさに、役人天国。
馬鹿の二乗が国を滅ぼすのいい見本。

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